2017年の世帯所得の分布を見てみると、
年収100万円台〜300万円台の世帯が
突出して多くなっており、
これらを合計すると約41%に該当します。
事実、実質賃金も、
この20年間で約13%下がっており、
1995年は550万円もあった世帯収入の中央値も、
2017年には423万円まで下がっているし、
貯蓄ゼロの世帯も30%を超えている
というデータが発表されています。
この背景としては、
前回もお伝えさせていただいたように、
非正規雇用の割合がこの20年の間に倍増し、
40%近くになってしまったことと、
その平均年収が正規雇用の
65%にしか達していないことがあります。
地方公務員に至っては、
非正規雇用割合がこの11年間で約40%増加しているし、
その年収は正規雇用の3分の1しかないし、
昇給もボーナスもないという状況のようですしね。
天下の公務員さんといえど、
まさかこんな状況になっているとは、
思ってもみませんでした。
ホント厳しい時代になったなって感じですよね。
✔︎家づくりの常識的な考え方
では仮に、先程お伝えした
世帯年収423万円前後の方が家づくりをするとしたら、
一体どうすればいいのでしょうか?
家庭を持ち、子供が生まれれば、
誰もがマイホームを持ちたいと思うでしょうから、
現実的に考えていってみましょう。
まず、家を建てている周りの人たちと同じように、
土地を買い、家を建てるのは、やめたほうがいいでしょう。
返済能力以上にお金を借りることになれば、
ローンを払うだけでいっぱいいっぱいになり、
確実に貯蓄することが出来なくなるし、
そんな状況の中、不測の事態が起こったりしたら、
たちどころに家を手放さざるを得なくなるからです。
また、なんとかマイホームを維持出来たとしても、
貯蓄が出来ていなければ、
お金を理由に進学を諦めざるを得なくなるか、
あるいは、奨学金という高額な借金を子供たちに
背負わせてしまうことになるし、
ずっと不安を抱えながら暮らすことになると同時に、
不安定な老後を過ごす可能性が高くなります。
それゆえ、
最も大きな固定費となる住宅ローン返済を、
収入に見合った金額にすることが、
これからの家づくりでは、
なにより大切なことになるというわけです。
そして、そのためには、
みんながどうしているのかを気にしないことと、
常識や当たり前に拘らないこと、
この2つが大きな鍵となります。
予算の立て方、ローンの選び方、
土地の選び方、家の建て方、間取りの考え方、など
家づくりに関わる全てのことに関して、です。
なので、家を建てる時は、
まずは自分にとってのベストな予算を
資金計画によって出すこと、
そして、その予算の範囲内で家づくりをするために、
周りや常識を一切気にしないこと、
これを徹底してもらえたらと思います。
それでは、、、